仮想通貨のビットコインとは?初心者にもわかりやすく徹底解説!

ビットコインとは?

2018/08/08

仮想通貨の元祖として2009年に誕生した「ビットコイン(bitcoin)」。2017年末には一時その価格が1BTCあたり200万円を超えたこともあり、連日メディアでも報道され、一気にその知名度が高まりました。ではこの「ビットコイン(bitcoin)」は一体どのようなものなのでしょうか?今回は初心者の方にもわかりやすく「ビットコイン(bitcoin)」について解説していきます。

ビットコイン(bitcoin)とは?

ビットコイン(bitcoin)は物理的な実体を持たないデジタル通貨である「仮想通貨」の一種です。2008年にサトシ・ナカモトと名乗る人物によって考案され、翌2009年にそのサトシ・ナカモトからハル・フィニーというソフトウェア開発者宛に送信されたことで世界最初の仮想通貨として誕生しました。繰り返しになりますがビットコイン(bitcoin)には実体がありません。その中身はビットコイン(bitcoin)誕生の瞬間から時系列順に並べられた取引記録で構成されています。この取引記録によって、どこにどれだけのビットコイン(bitcoin)があるのかという最新情報が分かるようになっています。これらの取引記録は約10分ごとに生成される「ブロック」という単位の集合体にまとめられ、各ブロックは鎖状に繋げられることで、ビットコイン(bitcoin)が誕生してからこれまでの全ての取引内容を記録しており、今後もその記録が続いていきます。(これを「ブロックチェーン」と言います。)

管理者不在の通貨

ビットコイン(bitcoin)の送受信はインターネットを通じて行われます。その通信方式はウェブサイトの閲覧やメールの送受信などで使われる「クライアント・サーバモデル」ではなく、「P2P」とよばれる方式を使用しています。P2Pは「peer to peer」の略称で、クライアント・サーバモデルのようにアクセスする端末ごとの役割が異なる形は採らず、peer=対等な者同士が通信をするという特徴を持った通信形式です。送受信にこうした形式を採用していることや、ブロックチェーンによって取引記録が追記されていくという理由から、ビットコイン(bitcoin)は法定通貨と異なり、国家や中央銀行のような発行主体や管理団体がありません。

ビットコイン(bitcoin)の使いみち

先程ビットコイン(bitcoin)は「仮想通貨」の一種であるということをお伝えしました。実は日本国内においてはこの「仮想通貨」がどのような物を指すのかが「資金決済に関する法律」で定義されています。その内容は以下のとおりです。

この法律において「仮想通貨」とは、次に掲げるものをいう。
一 物品を購入し、若しくは借り受け、又は役務の提供を受ける場合に、これらの代価の弁済のために不特定の者に対して使用することができ、かつ、不特定の者を相手方として購入及び売却を行うことができる財産的価値(電子機器その他の物に電子的方法により記録されているものに限り、本邦通貨及び外国通貨並びに通貨建資産を除く。次号において同じ。)であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの
二 不特定の者を相手方として前号に掲げるものと相互に交換を行うことができる財産的価値であって、電子情報処理組織を用いて移転することができるもの

つまり、ビットコイン(bitcoin)にもこの法律で定められているような使いみちがあるということです。例えば「代価の弁済」という面では、家電量販店や飲食店などビットコイン(bitcoin)での支払いを受け付ける店舗が増えていますし、インターネット上のECサイトなどでも同様にビットコイン(bitcoin)での支払いが可能なサイトもあります。また最近ではビットコイン(bitcoin)による寄付を受け付けるサービスも登場するなど、その使いみちは日に日に増えていっています。また「相互に交換を行うことができる」という面では、後ほどご紹介する取引所などの場を通じて他の通貨と交換をすることも可能です。

ビットコインのメリットとデメリット

ビットコインのメリットとデメリット

ではこのビットコイン(bitcoin)を実際に使うにあたって、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

ビットコイン(bitcoin)のメリット

ビットコイン(bitcoin)の一番のメリットは、個人間で直接送受信ができることです。例えば、銀行振込で送金をする場合、銀行の営業時間内でないと送金が出来ません。さらに、海外送金の場合には送金にかかる時間そのものも長くなります。しかし、ビットコイン(bitcoin)の場合は送信者と受信者が直接やり取りをするので、銀行の営業時間などに影響されず、送りたい時に送ることが出来ます。これは送り先が国内でも海外でも同じです。

ビットコイン(bitcoin)のデメリット

ビットコイン(bitcoin)を使うにあたって一番のデメリットは、取引所のアカウントなどが「ハッキング」を受け、ビットコイン(bitcoin)を奪われる可能性があるという点です。繰り返しになりますがビットコイン(bitcoin)には実体がなく、デジタルな取引記録の集合体です。つまり、ビットコイン(bitcoin)が保管されているところに何かしらの方法で不正にアクセスをされると、あっという間に盗み出されてしまう可能性があるのです。実際にこれまでも取引所へのハッキングによる事件が起きており、中には当時の価格にして数十億円に相当するビットコイン(bitcoin)が盗まれるということも起きています。もちろん、その後仮想通貨の取引所や販売所ではセキュリティ強化をするために、二段階認証や出金先のアドレス管理などを行い、ハッキング対策を強化しています。しかし、最終的に自分の資産を管理するのは自分自身ですから、保管・管理については法定通貨よりも知識と注意が必要になるという面があるということは知っておかなければならないポイントです。

ビットコイン(bitcoin)の仕組み

ビットコイン(bitcoin)の仕組み

ではここからビットコイン(bitcoin)について、関連する言葉の説明を中心にもう少し詳しくご紹介します。

マイニング(採掘)とは

先程も解説したとおり、ビットコイン(bitcoin)はP2Pという通信方式で取引され、その取引記録はブロックチェーンによって追記されていきます。この取引記録が追加される際は追加される取引記録はもちろん、過去の全ての取引記録にも誤りがないか検証する必要があります。そこで登場するのが、「ハッシュ関数」という演算手法です。簡単に表現すると、この「ハッシュ関数」はものすごく複雑な方程式のようなものです。処理するためには、膨大な量の値を一つずつこの方程式に当てはめて計算をするしかありません。そこでビットコイン(bitcoin)はこの演算を処理する為に、ネットワークに接続されている有志のコンピュータから処理能力を借りるという方法を採っています。これが「マイニング(採掘)」です。参加しているコンピュータの中で、最初に方程式の答えを見つけたコンピュータが新しい取引記録を追記し、それと同時に報酬として新たに発行されるビットコイン(bitcoin)を受け取るのです。新規発行されるビットコイン(bitcoin)を得る方法は、このマイニング(採掘)しかありません。このマイニング(採掘)による取引記録の追記も、ビットコイン(bitcoin)が管理団体や発行主体を必要としない大きな理由の1つとなっています。

取引所とは

先程新規発行されるビットコイン(bitcoin)を得る方法はマイニング(採掘)しかないとお伝えしましたが、既に発行されているビットコイン(bitcoin)についてはどうでしょうか?発行済のビットコイン(bitcoin)は「貰う」か「買う」の2つの方法で得ることが出来ます。その中でも主流の「買う」の際に主な手段として利用されるのが取引所です。取引所はその名の通りビットコイン(bitcoin)をはじめとした仮想通貨を取引する場所です。取引所には購入者と売却者の両者がおり、それぞれの購入希望価格と売却希望価格を提示しています。それぞれの金額が合致すれば取引が成立となり、それぞれが持つ取引所のアカウントにその取引内容が反映されるという仕組みです。

ウォレットとは?

ビットコイン(bitcoin)を購入する際は取引所のアカウントがあれば問題ありません。しかし、長期間使用する予定が無いのであれば、ハッキングのリスクを回避するためにも、取引所からビットコイン(bitcoin)を出金し、自分で管理ができるところに置いておくほうが良いということもあります。そこで登場するのが「ウォレット」です。「ウォレット」はその名の通り仮想通貨を管理するためのお財布のことです。様々な形式がありますが、大きく分けるとネットワークに接続されている「ホットウォレット」と、ネットワークから切断されている「コールドウォレット」の2つがあります。当然リスク回避には「コールドウォレット」の方が力を発揮します。「コールドウォレット」の中にもいくつか種類がありますが、中でも現在主流になっているのが「ハードウェアウォレット」です。「ハードウェアウォレット」はパソコンなどに接続することで操作でき、ウォレット内に保管されているビットコイン(bitcoin)などの仮想通貨を確認したり、送受信することが可能です。

分岐(フォーク)と分裂

ビットコイン(bitcoin)の分岐(フォーク)と分裂という言葉を聞いたことがあるでしょうか。文字だけを見るとよく似ている言葉ですが、実は大きな違いがあります。

まずは分岐(フォーク)についてご説明します。この分岐(フォーク)が起こるのは、先程ご紹介した「マイニング(採掘)」の時です。実はハッシュ関数の答えは1つではなく、複数個あります。そのため、ほぼ同時に違う答えを探し当てるコンピュータが存在するケースがあるのです。その場合、それぞれのコンピュータは別のブロックを生成してブロックチェーンを繋ぎます。つまり、1本だったチェーンが2本に分かれる「分岐」が起きるのです。2つに分かれたブロックチェーンですが、このあと必ず1つになるような仕組みが設定されています。マイニング(採掘)をする人=マイナーは分かれたチェーンのどちらを続けてマイニング(採掘)するかを自由に選ぶ事ができます。しかし、先に6個以上のブロックが繋がれたブロックチェーンを正とするというルールがあるため、短い方のチェーンは無かったことにされてしまうのです。しかも、短い方のチェーンをマイニングしてしまった場合、チェーンが無かったことになると同時に、マイニングの報酬も無かったことになってしまうのです。ですから、マイナーは必然的に生き残る確率が高いチェーンの続きをマイニングすることになり、結果チェーンが分岐してもどちらか一方で6ブロック目がマイニング(採掘)されたタイミングで1本に戻るということになっているのです。

一方で分裂は、一度分かれたら二度と元のチェーンには戻らないことを表しています。こうした状況が起こるのは、1つの通貨に対して、これまでには全く無かった新しいルールなどを適用する時です。その際、新しいルールを採用した通貨と、採用する前の通貨に分かれることになり、分裂後はそれぞれのチェーンを繋いでいくことになります。このような分裂のことを「ハードフォーク」といいます。

ビットコインキャッシュ(BCH)とは?

ハードフォークによってビットコインから分裂したものはいくつかありますが、その中でも最もよく知られているのが「ビットコインキャッシュ(BCH)」です。通貨の時価総額も大きく、ビットコイン(bitcoin)、イーサ、XRPに続く世界第4位になっています。では、そもそもこのビットコインキャッシュはどういう経緯で生まれたのでしょうか。

ビットコインキャッシュ誕生の理由

ビットコイン(bitcoin)には、ブロックのサイズが1MBと小さいことから、処理速度が他のシステムと比べて遅いという欠点がありました。これに対していくつかの解決策が示されたのですが、それはあくまでもブロックのサイズは1MBのままにし、取引記録のデータをいかに小さくするかという内容でした。一方で、「そもそもブロックサイズを大きくすれば良いのではないか」という意見を持つグループも現れ、意見が大きく2つに分かりました。その結果、ブロックサイズを保つことを選んだ従来のビットコイン(bitcoin)と、ブロックサイズを大きくすることで生まれた新たな通貨の2つに分裂することになったのです。この時誕生したのがビットコインキャッシュでした。このハードフォークは2017年8月に行われ、この時ビットコイン(bitcoin)を保持していた人には同数のビットコインキャッシュが付与されました。

まとめ

今回はビットコイン(bitcoin)についてご説明してきました。現在(2018年6月現在)ビットコイン(bitcoin)は世界初の仮想通貨で、かつ仮想通貨の中では基軸通貨と言われています。誕生からまだ10年ほどの歴史しか無いビットコイン(bitcoin)ですが、その10年の間に十兆円を超える時価総額の通貨にまで成長しました。今後どのような動きを見せるのか楽しみですね。