アルトコイン(オルトコイン)の概要・各コインの特徴や将来性に関して

アルトコイン(オルトコイン)

2018/08/08

暗号資産に関心がある方の中には、インターネットでアルトコイン(オルトコイン)に関して調べてみたり、実際にアルトコインを保有している方もいらっしゃるかと思います。ただ、ビットコインとの違いやどれくらいの種類があるのか、その歴史や将来性、またその保管方法に関して詳しく調べている方は少ないのではないでしょうか。今回は、アルトコインに関してその特徴や種類にも触れながら詳しく解説していきます。

アルトコイン(オルトコイン)とは?

アルトコインの定義

暗号資産というとビットコインが有名ではありますが、それ以外にも多くの暗号資産があり、ニュースや新聞等のメディアでも取り上げられるようになってきました。暗号資産に関心がある方は「アルトコイン」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

アルトコインとは、ビットコイン以外の暗号資産を総称した呼び名です。語源については英語の「Alternative Coin」からきており、日本語に訳すと「代替のコイン」という意味になります。

ビットコインが生まれてから数年経ち、暗号資産ブームともいえる時代の流れもあり現在(2018年7月現在)では1,500種類以上のアルトコインが存在すると言われています。

ビットコインとの違い/特徴

ではアルトコインとビットコインとの違いはどんなところにあるのでしょうか。ビットコインとの違いは、アルトコインの種類にもよりますが、ビットコインの欠点の一つともいえる、混雑時の送金が遅くなる点を解決しているものもあります。また、アルトコインはビットコインにはない独自の仕組みを持っている点も特徴の一つです。例えばイーサリアムの場合は、スマートコントラクトという画期的な仕組みがあります。この仕組みを利用することで中間業者がいなくても自動で契約することができ、費用の削減や時間短縮にもつながります。

アルトコイン(オルトコイン)の種類とは?

代表的なアルトコインの紹介・各コインの特徴及び将来性

それでは、アルトコインの中でも時価総額が大きく、代表的な3種類について解説します。

イーサリアム(イーサ)

イーサリアム(イーサ)

イーサリアム(Ethereum)は分散型アプリケーションを作成するプラットフォームとしてスタートしたプロジェクトです。トークン名は正式にはイーサですが、一般的にはトークンもイーサリアムと呼称されることが多いので、ここでもトークンのことを含めてイーサリアムと呼称します。イーサリアムは国内の取引所でも取り扱いが多い有名なアルトコインの一つです。

イーサリアムプロジェクトの中心人物として知られるのが、トロント(カナダ)出身のヴィタリック・ブテリンです。幼少時からプログラミングだけでなく、数学や経済学に関する深い知識を身につけていました。暗号資産に興味を持ち始めたのは2011年頃で、それからわずか2年後の2013年にはイーサリアムのホワイトペーパー(白書)を公開しました。そして、2014年にイーサリアムのプレセールを開始し、2015年にはイーサリアムの初期バージョンをオープンしました。

イーサリアムの大きな特徴が3つあります。

1つ目は「スマートコントラクト」です。スマートコントラクトとは、直訳すると「賢い契約」という意味ですが、この場合のスマートは「自動」という意味でとらえる方が適切です。この「スマートコントラクト」は、利用することで中間業者がいなくとも自動で契約を行うことができるといった画期的な仕組みを指しています。メリットとして仲介業者を挟まないことにより、費用の削減や時間短縮につながることが挙げられます。

2つ目は「ERC20」です。ERC20とは、イーサリアムのチェーン上で生成されるトークンの仕様を指しています。トークンは暗号資産の専門的な用語であり、ブロックチェーン上で発行した独自コインのことを指していますが、分かりやすく例えるのであれば「証券」と似た性質を持っています。このERC20の性質のおかげで誰でも手軽に統一された規格のトークンを生成できるようになり、暗号資産のICOが今まで以上に身近なものとなりました。これまではICOを行うにあたって独自のトークンを開発しなければならず、ハイレベルな技術力が求められていました。加えて、各トークンが独自の規格であったため、その規格に合ったウォレットを購入者側が用意する必要がありました。しかし、ERC20の普及により独自のトークンを開発せずに既存のトークンを活用することが可能になったのでウォレットを統一できるようになりました。

3つ目の特徴は「DApp」です。DAppとは、中央管理者の存在しない分散型アプリケーションのことです。例えばスマートフォンのアプリでは、OSを提供しているgoogleやAppleが提供用のプラットフォームを管理運営しています。一方でイーサリアムに関してはブロックチェーン技術の活用により管理者が存在していなくても機能することができます。また、DAppの特徴としてユーザーが主体となってアプリの改善を行うことができたり、独自トークンが発行されているので、一定の条件を満たせば、ユーザーがトークン=報酬を獲得することができるといったものがあります。具体的にはユーザーがブログ等を更新し、情報提供を行う事でその情報の価値に応じて報酬が支払われるというものです。情報の価値を評価するのもユーザーなので、SNSで例えるのであれば他のユーザーの「いいね」の数に応じてトークンを獲得することができるということになります。

このような特徴のあるイーサリアムですが、スマートコントラクトや送金が約15秒と短時間で行えることなどから、とても将来性があるコインだと言われています。

実際にイーサリアムの活用の場面は日に日に増えていて、例えば、雇用者と技術者のマッチングサービス、音楽配信サービス、個人情報確認システムなど多種多様なアプリケーションがイーサリアムをベースにして開発されています。

モナコイン

モナコイン(monacoin)は日本発祥の暗号資産で、2014年1月1日に2ちゃんねるのチャットが発端で流通が始まりました。日本発ということで注目度も高まっている暗号資産であり、2017年には1モナコイン=3円ほどの価値でしたが、国内大手暗号資産取引所がモナコインの取り扱いを始めた影響もあり、一時は2,000円を超えた事もあるほどの爆発的な値上がりを記録しました。2018年7月現在は、各国の規制強化によるビットコインの値下がりの影響を受け、200円代まで下落していますが今後の動向にも目が離せません。

モナコインの開発者はMr.Watanabe(わたなべ氏)という人物で、ライトコインを参考に開発されました。2ちゃんねるから生まれたコインという事で他の暗号資産とイメージが全く異なる変わり種のコインと言えますが、単に変わっているだけでなく、取引の承認が早く手数料も安い、また世界で初めてSegwitという仕組みを実装した点でビットコインよりも優れている面もあり、実用的なコインとして次第にその価値や有用性が注目されています。

モナコインには主な特徴が3つあります。

1つ目は高速な送金を実現していることです。ライトコインをベースに開発されているモナコインでは高速な送金を行うことが可能です。モナコインの送金時間は90秒ほどとXRP(リップル)やイーサリアムと比べると低速ですが、ビットコインが10分近く、ライトコインが120秒である事実と比較すると充分、高速な送金を実現していると言えます。

2つ目はモナコインで支払いできるお店が数多く存在することです。モナコイン自体にファンが多い事も影響していますが、国内でもモナコインでの決済=「モナ払い」ができるお店が数多くあります。具体的には、バー、パソコンショップ、メイド喫茶等でモナ払いを行うことができます。

3つ目は世界で初めてSegwitを実装したことです。SegwitはSegregated Witnessという言葉を短縮した用語で、署名のデータをブロックの外部に記録することでデータを圧縮し、一回のトランザクション量を増加させ、迅速な送金を実現する技術のことです。暗号資産の実用化において、送金時間はとても重要な要素なので、この点をSegwitにより解消したモナコインはビットコインより送金の面では一歩リードしているといえます。

今後もモナコインの愛好家が増え、モナコイン関連のサービスが世の中に広まっていくことも予測されるため、注目しておくべく暗号資産の1つと言えそうです。

NEM (ネムXEM)

NEM (ネムXEM)

NEM(ネム)は「New Economy Movement」の略称でブロックチェーンの活用により新規の経済運動を起こすことを狙っているプロジェクトです。暗号資産の単位としては「XEM(ゼム)」が用いられていおりますが、一般的にNEM(ネム)と呼ばれることも多いため、本記事では通貨も含めてNEM(ネム)という名称を使用します。

NEM (ネム)が公開されたのは2015年3月31日。で海外のbitcoin talk.orgというフォーラムでutopian futureという人物人の投稿により誕生しました。PoI (Proof of Importance)という独自のアルゴリズムを採用しているという技術的な観点から注目されているコインでもあります。

NEM(ネム)には主な特徴が3つあります。

1つ目はPoI (Proof of Importance)です。PoI(Proof of Importance)はPoS (Proof of Stake)というアルゴリズムを基に作られた改良版であり、取引の承認を誰がするかの決定方法に関わってきます。まず、PoS(Proof of Stake)とはビットコインで使用されているPoW(Proof of Work)という仕組みの問題点である「電気代の高騰」を解決するために発案されました。具体的には持っている通貨の量に応じて、取引の承認権を獲得しやすくなるいという仕組みです。しかし、一方でこのPoS(Proof of Stake)を活用することで通貨をため込んでしまう人が増えました。そういった流動性の問題点を解決すべく発案されたのがPoI(Proof of Importance)です。PoI (Proof of Importance)は通貨の保有数ではなく、Importance =重要度という取引の活発さなど等を基に算出される「Importance(重要度)」という尺度によってより取引の承認権限が付与されやすくなる仕組みでプログラムされており、PoS(Proof of Stake)が抱えていた流動性の問題を一部解決しました。

2つ目は今後新規発行がされないことです。NEM (ネム)は既に発行上限枚数である8,999,999,999XEMが発行されています。1,600アカウントに配るという形で発行されており、これ以上新規にNEM (ネム)が発行されることはなく、通貨の価値が下落しずらくなっています。ビットコインと同じようにマイニング(NEMではハーベストと呼ばれている)を行えば報酬としてNEM(ネム)を受取ることができますが、これは新規でNEM (ネム)が発行されるわけではなく、承認を求めている人が承認してくれた人にNEM (ネム)を手数料として支払うという形で成り立っているので市場全体のNEM (ネム)の総量は変わりません。

3つめはハーベストです。ハーベストとはビットコインでいうマイニングにあたるもので、取引の承認作業を行う事で手数料としてNEM (ネム)を受け取ることができるという仕組みです。NEM (ネム)のハーベスト自体は10,000XEM以上保有しているアカウントなら誰でも実施することができますが、単純に残高に10,000XEMがあればいいというわけではありません。

残高ではなく、Vested Balance (既得バランス)というものが10,000XEM以上必要です。Vested Balanceとは1日ごとに保有しているNEM (ネム)に応じて10%が加算される仕組みです。つまり、すぐにハーベストを行えるわけではなく、権利を得るためには時間がかかります。こういった複雑な仕組みを採用している背景として、アカウントが大量に作成されてしまうことを防ぐという目的があります。また、ハーベストの権利を獲得したからといって全員が報酬を得ることはできません。なぜならば、ハーベストができる確率はImportance (重要性)を基に判断されるからです。誰がハーベストを行い、報酬を獲得できるかはこのImportance (重要性)が判断軸となっており、Importance (重要性)の算出には所持しているNEM (ネム)の量、 NEM (ネム)への貢献度=取引をした額や回数等が用いられます。ハーベストで報酬を得るのは簡単なことではありませんが、その一方で条件さえ満たせば、個人のコンピューターでも報酬を得られる機会もあるので、専用の機材が必要になるビットコインのマイニングに比べると難易度は低いといえます。

新規発行が行われない事やPoI(Proof of Importance)PoIという独自のコンセンサスアルゴリズムを採用している技術的な側面を踏まえると、NEM (ネム)が今後、市場に急速に広まっていく可能性もあり注目すべきアルトコインの一つとも言えます。

XRP(リップル)

XRP(リップル)

XRP(リップル)は、Ripple Inc.によって開発された送金・決済システムを内包した通貨の事です。一般的には「リップル」と呼ばれることが多くなっています。「リップル」は本来Ripple Inc.そのものや、Ripple Inc.が運営する金融システム全体をさしていますが、ここではトークンであるXRPについても「XRP(リップル)」と呼称します。

XRP(リップル)の誕生は2014年3月に遡ります。当時の価格は1XRP=0.61円と非常に安価なものでした。しかし、2016年にはみずほ銀行やりそな銀行などの国内大手銀行や海外の金融機関がRippleネットワークの採用を正式に公表したり、著名な銀行や大手企業との連携を深めることで2017年末から2018年年始にかけてXRP(リップル)は400円にまで上昇しました。

様々な特徴があるXRP(リップル)ですが、特徴は3つあります。

1つ目はブロックチェーンを利用していないことです。ビットコイン等の暗号資産はブロックチェーンを利用していますが、XRP(リップル)は「XRP Ledger」と呼ばれる仕組みによって取引記録などのデータを管理する仕組みで運用されています。

2つ目は、取引の承認にPoC(Proof of Consensus)を採用していることです。PoC(Proof of Consensus)では取引の承認作業が一部のValidator(承認者)しかできない仕組みとなっており、取引の承認を5~10秒で行うことができます。

3つ目は国際送金手数料が安く、迅速に対応できることです。日本から海外に送金する場合、また海外から日本へ送金する場合、多くの手数料が掛かり、処理時間も数日から場合によっては1週間以上かかるなど、国際送金には様々な障壁が存在しています。しかし、XRP(リップル)は各通貨の仲介的な役割を果たすブリッジ通貨としての役割もあります。というのもXRP(リップル)のプロトコルを用いた国際送金は、従来の国際送金よりも送金手数料が安く、取引にかかる時間を削減することができるからです。

このような特徴を持つXRP(リップル)ですが、現在の時価総額が世界3位であることもあって、将来性のあるアルトコインだと言われています。また、インターネット大手のgoogleが出資をしていることや、日本だけでなく各国の中央銀行や大手金融機関が提携を発表しているという事実もあります。

アルトコイン(オルトコイン)の保管方法に関して

ウォレットとは

アルトコイン(オルトコイン)の保管方法

アルトコインの一般的な保管方法としてウォレットを使用する方法があります。ウォレットとは暗号資産のお財布のようなものです。送金などに必要な秘密鍵を自身で保管する必要はありますが、購入したコインをそのまま取引所や販売所に保管しておくよりもセキュリティー面での堅牢性が高く、安心してアルトコインを管理出来るという点がメリットとして挙げられます。

ウォレットには、ペーパーウォレットやインターネット上に保管するオンラインウォレット、専用の端末で保管するハードウェアウォレット等、様々な保管方法が存在しますので、ぜひご自身にあったウォレットを選んで保管することをおすすめします。

まとめ

今回は代表的なアルトコインの特徴や一般的な保管方法をご紹介しました。アルトコインはとても種類が多く、名前を知らないようなコインも数多く存在していますが、中には日常生活での活用が大いに期待されているものもあります。ひょっとすると、あなたが注目しているコインが将来的に世界中で実用化される日がやってくるかもしれませんね。