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半減期

ビットコインや暗号資産に関する、お役立ち用語をわかりやすくご紹介!

ビットコイン(bitcoin)はマイニング(採掘)によってしか新規の発行がされないという特徴があります。このマイニング(採掘)によって発行されるビットコイン(bitcoin)の数量が、一定期間ごとに半減されるタイミングのことを「半減期」と言います。

ビットコイン(bitcoin)の半減期はなぜ起きるのか

ビットコイン(bitcoin)に半減期が設定されている一番の理由は、需要と供給のバランスを保ち、ビットコイン(bitcoin)の価値を高めることです。ずっと同じペースで発行を続けていると、供給量の調整ができず、ビットコイン(bitcoin)が余って価値が下がる可能性が高くなります。しかし、一定期間毎にビットコイン(bitcoin)の発行ペースが遅くなることで、ビットコイン(bitcoin)が余る可能性が下がります。そして、需要が高まればビットコイン(bitcoin)には希少性が生まれ、価値を高めることが出来るのです。誕生した際はマイニング(採掘)によって発行される数量が1ブロックにつき50BTCだったビットコイン(bitcoin)ですが、2018年6月現在、その発行数量は1ブロックにつき12.5BTCになっています。

ビットコイン(bitcoin)の半減期はいつ起こるのか

ビットコイン(bitcoin)の半減期は、210,000ブロックが生成される毎に起こると決まっています。ビットコイン(bitcoin)のブロックはほぼ10分毎に生成されますから、半減期は約4年のサイクルで訪れます。これまでにもすでに2回の半減期が訪れていて、1回目の半減期は2012年、2回目の半減期は2016年にありました。この2回の半減期で当初50BTCだったビットコイン(bitcoin)の数量が、25BTC、12.5BTCと段階的に下げられたのです。次回の半減期は2020年の予定で、その際にはマイニング(採掘)によって新規発行されるビットコイン(bitcoin)の数量が6.25BTCに引き下げられます。そして、最終的には6,929,999番目のブロックを最後に、マイニング(採掘)によるビットコイン(bitcoin)の新規発行は行われなくなるのです。

マイニング(採掘)への影響

この半減期による影響が心配されるのがマイニング(採掘)です。そもそもビットコイン(bitcoin)のマイニング(採掘)は取引記録を追記する(新たな取引を承認する)ために行われている作業です。この作業は有志のコンピュータによって行われているのですが、とても複雑な演算の処理を行うために多くの処理能力と電力を使用します。つまりコストが掛かるということです。そうしたコストへの見返りとして新規発行されたビットコイン(bitcoin)が報酬として支払われているのですが、この数量が減っていくということは、マイニング(採掘)によって得られる報酬と掛かるコストのバランスが悪くなるとうことに繋がります。もちろん、ビットコイン(bitcoin)そのものの価格が上昇し続ければ、マイニング(採掘)によって発行される数量が少なくなってもいっても、マイナーが受取る価値を維持できますが、そうでなくなった場合、マイナーの数が減ることによって、ビットコイン(bitcoin)に関する様々な処理がされなくなるという可能性があるのです。